前回からの続きです。
隊長の言う通り車を走らせると、難破船があった。
沖に見えるのは悪石島。
波の音だけしか聞こえない。
言葉を失う光景だ。
このすぐ上に今は使われていない滑走路があった。
おもしろそうだ。
インスタ映えするな。
ここで隊長から指令が。
「思い切りジャンプして膝を曲げて手を突き上げて顔はカメラを見る」
「そんなこといっぺんにできるかい」
「わしゃ56やぞ!」
「膝曲げて戻すの遅れたらどないなる?・・・皿割れてまうよ」
ゆうちゃんにはめっちゃ笑われたけど
「ほんま 若いやつには分からんやろな。一つ一つしかできんの!」
「山下りたばかりで膝抜けてんのに・・・」
「つべこべ言わずに早うやれ!」
「これくらで勘弁しといたろ。」
「それにしてもカイ飛びすぎやろ!」
しおりんが 「膝ハマった」言うたけど
わたしもそれに1票。
隊長のおかげや。
まだやらされてる。
take30くらいやっとたな。
やれやれ やっと帰れると思ったら洞窟見に海へ。
もう好きにしなさい。
これまたすごいわ。
波に浸食されたんやろけど・・・
パワースポットや。
本州やったら人押し寄せるな。
さあ海の男の写真撮って帰りまひょ。
宿戻った。
びーるやびーる。
よう呑んだ・・・ ところで、
ヤコウ貝でネックレス作りのワークショップ。
オーナーの矢澤さんが潜って取ってきたらしい。
「どこ掛けてんねん」
ほとんど寝てんな。
もう記憶ないやろな。
矢澤さんは30年前に移住してきて、最近この宿を始めたらしい。
それまで、旅人をタダで、住まわせていた家も見せてもらった。
この島で生きていくと決めた勇気と決意と覚悟に感動した。
これぞ男の中の男。
何事も中途半端な男の中の女の私は恥ずかしいとです。
別れの朝
いよいよお別れです。
また、お会いしましょう。
とは言えんかったけど。
でも、またどこかでお会いできたらうれしいな。
船の別れはなんか切ないね。
涙でた。
航海の途中いろんなこと考えた。
特攻の飛行機がトカラの島々を目印に沖縄へ向かって行ったらしいが、
その時の風景とほとんど変わってないやろね。
その当時と今と何が違うんやろ。
島で暮らすということはどういうことやろか。
帰るべき場所はここかもしれんね。
鹿児島に戻り、ゆうちゃんとお別れ。
船が遅れて、また飛行機にギリギリ。
隊長が車飛ばして間に合ったかと思ったら、飛行機も遅れてる。(笑)
「大阪からの夜行バスに間に合わないよ」(笑)
でも間に合った!
どないなっとんねん!
持ってるな。
さすが、売れっ子作家は違うわ。
ひとりづつお別れするのはなんか淋しいね。
あとのメンバーはイルカゲストハウスにお泊まり。
気さくなオーナーでほっこりした。
5分でファンになった。
リピーターさんが多いやろね。
居酒屋でちゃちゃっと飲んで温泉入ってすぐ寝た。
次の日カイくんと空港でお別れ。
また飛行機遅れてる(笑)
淋しい。
短かいけど濃密な時間やったからね。
大人の旅だから仕方ない。
(なんかカッコイイな)
夕方、小春とうちゃこ。
隊長 運転ご苦労様です。
しょうちゃんとしおりんの合作 きびなごのお造り。プロフェッショナルや。
そらうみのゲストさんも合流して最後の晩餐と相成りました。
しょうちゃんとしおりんは次の日、豪雨被害にあった東峰村に立ち寄り帰途につきました。
みんなありがとう。
もともと旅が大好きで始めた宿。
自分が旅人になることで、旅人の気持ちをもう一度思い出し、宿作りに生かしていこうと思います。
なので、
これに懲りずにまた誘ってね。
秘境を目指した冒険者たち
さぬき高松ゲストハウスそらうみ 野瀬 章史&駅長しょう
四国八十八か所お遍路添乗員 向井 志織
まり木綿 代表 伊藤 木綿
ゲストハウスMADO 大島 魁太
糸島ゲストハウス小春 宮本 勝也
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